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新都社で漫画を描いています
・「ひとりぼっちのケリル」(2012/12/14更新・連載中)
・「nikako―ニカコ―」(2014/02/18更新・連載中)
・「ふわ〜り」(2010年夏ホラー漫画企画作品)
◆絵本(新都社文芸)
・「チャリティー・マラソン」(2012/08/31 読切)

2012.01.01

2012年、あけましておめでとうございます

2012年、あけましておめでとうございます

去年は本当に大変なことになってしまった年だった。
3月11日、私は翌日の12日に東京の姉がサーカスに連れてってくれるという約束だったので、前の日から実家に一泊する予定で、茨城県土浦市の自宅を出ようとしていた。そこへ地震が来た。
外に飛び出して、庭の木につかまり、爆音と共に激しく揺れる景色を見ながら、死ぬかもしれないと思った。
空に見放されるような感じがしたのだ。足が震えた。それと同時に割りと冷静な気持ちで、野良猫たちがぴょこぴょこと慌てて屋根の上を走っていくのを眺めたりしていた。

その瞬間はこれほど大きな地震を体験してしまったことに驚いていたので、もっと強い揺れの場所があったということも、ものすごく広範な場所で同時に地震が起きていたことも、海岸に考えられないような巨大な津波が来たということも、何もわからなかった。

その後、原発事故。体の中に這い上がる恐怖を感じた。
六田登の漫画「バロン」を思い出した。
原発が爆発して放射能が降り注いでいるという。
政府はすぐに嘘の発表をはじめた。
いろんな情報があるけれど、放射能は一定量以上を浴びれば人体を破壊してしまうものだ。
できることなら、福島原発から少しでも遠く離れてほしいと思う。

時だけが流れていくが、今もまだ自分はあの日失われてしまったものの大きさを知らないでいるように思う。
愛する人を失くすこと、故郷を失くすことは想像を絶する苦しいことだから、絶対にいたわりをなくしてはいけない。

以前、読んだ人の言葉でずっと心に残っているものがある。癌の治療をやめて安楽死を選んだ男の人が、亡くなる数日前にネットで世界中の人々とチャットした時のものだ。
(リンクを貼りたかったんだけど、探せなかった。うろ覚えで書きます。見つけたら追記でリンクします。)
彼に掛けられている言葉は、ネット上の見ず知らずの他人に対してだからこそだと思う、魂同士の触れ合いであって、建前抜きの本当に優しいものばかりだった。匿名のコミュニケーションで誰もが経験していることだろう、人がこれほどまでに人を愛したがっているということを目の当たりにした。
心に残っている言葉というのは、「この世に生き続ける人々に言っておきたいことは?」という問いだったと思う、それに対する、彼の答え。「人生には誰かを傷つけてまでなす価値のあることはひとつもないのだということ」

2012年が、すべての人にとって素晴らしい一年になりますように。
どうか科学技術が進歩して、放射能から生命を救ってくれますように。
希望を失わず、がんばりましょう。
私は今年は何か今までしたことのない新しい体験をしたいです。そして下手でもいいから絵をたくさん描こうと思います。
posted by はなほの at 23:16 | らくがきと文章